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巷の話では上海も梅雨が明けたそうです。確かにこのところ雨が降る日が多く梅雨だと言われればそうかなと感じます。しかし、天気のよい日には30度をはるかに越え、息苦しいほどの暑さに襲われます。
今後7月、8月は気温40度にも達する猛暑が続き、上海での生活で一番辛いのがこの暑さです。
猛暑と言えば海。日本ではもう海開きが行われたのでしょうか。ここ上海(奉賢区)では7月13日に人工海岸「碧海金沙」が一般公開されました。上海で始めての海開きではないでしょうか。「碧海金沙」は長さ1.3キロメートル、幅50メートルの人工砂浜(砂は上海レポート3号で報告した三亜から運んだとのこと)を幅30メートルの防風林が囲み、砂浜に面した68万平米の海には紺碧の海水が満ちているそうです。この夏中に是非とも行ってみようと思っております。
上海の海には長江等何万キロメートルもの内陸部を恐らく1年以上もの時間を掛けて流れてきた川の水が注ぎ込み、海水は褐色で海底は汚泥が積もりに積もっているため、海水浴に適しておりません。その為か上海人の大部分は泳げません。勿論最近ではプールがあちこちに出来たため徐々に泳げる人が増えているようですが。また海辺の町であるにも拘らず、食べる魚は一般的には川魚です。
2010年の上海万博に向けた周辺娯楽施設整備の一環だそうですが、上海市民及び内陸部の中国人観光客が押し寄せることと思われます。単なる経済的環境整備だけではなく、市民の生活環境の向上にも力を入れている上海市政府(奉賢区政府)にとりあえず敬意を表しておきたいと思います。
私事ですが、鈴木は6月29日の株主総会で株式会社アテナの専務取締役を退任いたしました。25年間余の間、未熟で粗忽者の私が大過なく勤務できたことは、偏に皆様方のご支援、ご指導のお陰と心底から感謝申し上げます。今後は中国、上海でのビジネスに専心し、日本企業が中国、上海の消費者に日本商品(日本製製品に限りません)を販売するサポートビジネスに力を注ぎたいと存じます。是非ともアテナ本社在籍中にも倍した皆様方の、ご支援、ご指導のほどお願い申し上げます。
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| 中国のダイレクトメール事情その3 |
最近日系企業の皆様からのダイレクトメールに対するご要望が急に増えたように思われます。これまではどちらかと言うと、アテナ上海の営業マンの提案によってDMを出すことが多かったのですが、ここ1,2ヶ月は日系企業のお客様の方からDM戦略をとりたいので企画書を出すようにとのご要望が出るようになりました。生命保険会社、化粧品会社、事務機器会社等さまざまですが嬉しい限りです。
ただ素直に喜べないのは、上海の見込み客データベースが非常に心細いことです。「上海レポート2号、3号」で御報告しました通り、オランダTPG傘下の国際物流企業TNTが約50万件の見込み客データベースを完成させました。懇意の日系テレマ会社でも不備データの調査ため、アウトバウンド業務を行っていましたので、かなりの資金を投入して、データの精度を確保していることが伺えます。また上海郵政局の子会社も約10万件の見込み客データの整備をほぼ終え、利用を開始しました。
しかしながら、1千800万人の住民の内60万件ですから、これらのデータベースだけを基本にしてDM戦略を立てる訳にはいきません。やはり上海郵政の保有する400万件程度あるマンション居住者データベース等をうまく活用しながら、上海独自の方法を模索しつつ作り上げてゆく方法しかありません。DMの未発達の国(昨年度の郵便総数は740億通、日本は240億通、国民一人あたりでは日本の30分の1)だけに今後の成長が楽しみです。
ところでこちらでのDMの制作には日本と異なっているところが多々あります。先ず封筒の作成ですが、こちらでは郵政局に認可された企業だけが封筒を作成することが出来ます。封筒作成認可企業が封筒1枚1枚に管理番号と作成年月日、作成数等を印刷し管理しております。
従って、欧米や日本では当たり前の開封率を上げるための工夫や印刷が簡単には出来ません。封筒の表面に印刷できるのは概略の営業品目程度で、具体的な商品やサービスを表記することは出来ません。またレターやアンケート、商品申し込み等の記入用紙を入れると信書扱いになり、郵便料金が跳ね上がります。
従ってアテナ上海では原稿段階から上海郵政と相談し、極力印刷品扱いのDMになるよう
努力しております。また日本のようなカラフルですぐにでも開けたくなるような封筒作成にも挑戦したいと思っております。
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| 鈴木の近況 |
先週の日曜日に上海市の隣の浙江省「烏鎮」と言う水郷の町に出かけました。「烏鎮」には私の住まい近くの上海体育館にある旅行センターより観光バスで約2時間。約1,200年前の唐の時代に出来た水郷の町です。
バスは完全に満員で欧米人が4人(英語が通じなかったのでヨーロッパのいずれかの国の人か。それとも鈴木の英語が下手すぎて通じなかったのか)日本人は私一人、約60人は恐らく全て中国人という構成です。
私の指定されていた座席に、中国人には珍しい胖乎乎的(注)お嬢さんが先に座っていました。私の通訳兼任の友人と通路を挟んで隣り合わせの席で通訳が傍にいないと困るので、チケットを見せて席を替わるようにと話しかけたところ、「あなたが向こうの席に座ればいいんでしょ」と言います。顔が憎たらしかったので[お前がチケット通りの席に座れ]と少々ムキになって声を荒げました。幾つになっても男はだらしないもので、これが可愛い女の子であったらハイハイと席を交換したのでしょうが、不幸にも胖乎乎的お嬢さんだったために声を荒らげる結果となってしまいました。
幸いにも、お子さん連れの3人家族のお父さんが席を交代してくれたので、通訳と一緒の席に座ることが出来ましたが。その後約2時間のバス旅行中その胖乎乎的お嬢さんは手鏡を見ながら、30分ごとにマスカラを塗ったり、白粉をこすり付けており、日本の電車内でよく見かける光景を繰り返しておりました。
確かに上海でも車内で化粧する女性が確実に増えつつあります。中国人の女性に日本女性のたしなみを要求するわけでは有りませんが、余りうれしくない日本の流行も伝播するようです。
「烏鎮」は観光地ではありますが、実際に人々が生活している街でも有ります。1,200年前に出来た町に、現在も恐らく当時とは余り変わらない生活をしていると言うのは驚きです。たった2時間前に出てきた上海の街との落差の大きさを感じざるをえません。
しかし、町は非常に清潔です。多くの観光客がゾロゾロ歩いているにも拘らず、運河の両側にある石畳の通路は、狭いながらもゴミ等殆ど落ちておりません。トイレも1年前の上海市中のトイレと比べると大変きれいに清掃され、日本の観光地のトイレよりも清潔だと言えるほどです。上海では良く「文明生活」と言う標語を見かけますが、上海万博を目指して公衆道徳の向上に力を入れているのが良く解かります。
日曜日であるためでしょうか、多くの家々で麻雀をしているのが目に付きました。麻雀というゲームが何年前に生まれたのかは知りませんが、上海の街の前のめりに生活している人々の中に身を置いていると、1,200年もの間ずっと麻雀をして(本当かどうかは別にして)、決して豊かではないにしろ、悠久の時間を過ごしている「烏鎮」の人々を見ると、少々羨ましい気がしないでも有りません。
街中で工事をしていて、車の排気ガスが垂れ込め、喧騒渦巻く上海の街から、大陸的でゆったりとした時間の流れる「烏鎮」の日帰り旅行は多いなる安息を与えてくれました。
皆様のご健勝、ご活躍をお祈り申し上げます。 |
(阿迪納(上海)物流信息系統管理有限公司 董事長総経理 鈴木 秀人) |